街頭配布の許可って?道路使用許可申請について解説

2024.09.10

サンプリング

街頭配布の許可って?道路使用許可申請について解説

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街頭配布を公道上で行う際は、配布場所の管轄警察署に道路使用許可を申請する必要があります。道路は交通を目的とするものという前提があり、道路工事等も含め交通以外の目的で使用する場合は道路使用許可を申請して行います。道路交通法では街頭配布等の道路に人が集まり易く交通に影響を及ぼすような行為についてを4号許可と定義しており、店前だからといって公道上で街頭配布を行っていると無断での道路使用とみなされ法に抵触します。本記事では街頭配布を行う際の道路使用許可申請について申請方法やポイントを解説します。







■申請方法について

配布場所の管轄警察署の道路使用許可窓口へ申請書類を提出します。

警察署窓口は現時点では、基本的に平日の9時から16時までの対応となります。また12~13時は昼休憩で窓口対応出来ない警察署もありますのでご注意下さい。

《申請に必要な書類3セット》

・各都道府県の警察署のホームページでダウンロード出来る申請フォームへ申請要項(配布場所の住所や使用期間等)を記入したもの、以前は押印が必要でしたが現時点では不要になりました)

・配布するポイントが明記された地図

・配布するものの現物もしくはコピー

こちらをそれぞれ2部ずつ準備し窓口へ提出し申請手数料を支払います。書類に不備が無ければ大体平日中2~4営業日程度で交付となります。交付の際再び警察署へ申請書類を受け取りに伺います。申請書類を2部提出しましたが1部は申請者側で受取り、もう1部は警察署にて保管となります。なお申請から交付までの日数は各管轄警察署により異なりますので目安となります。また受け取りの際に申請時に発行される受取票が必要になるケースがありますので紛失しないようご注意下さい。





■申請可能場所について

街頭配布の道路使用許可申請を行う際に最も難しい事が配布場所についての知見が必要になる点です。

道路使用許可は原則として私道上ではおりませんので、配布したいポイントが駅や施設等の敷地内にはいっていないかどうかの見極めが必要で、且つ公道上であっても通行量が多過ぎて通行の妨げになり易いポイントは各管轄警察署によって規制があり許可がおりないケースもございますので事前に管轄警察署へ確認をとっておくとスムーズです。

また配布を行いたいポイントが複数に分かれる場合(例:駅の東口と西口等)、1通でまとめて申請出来るのか、それぞれのポイントごとで1通ずつ申請が必要なのか等の細かいルールも各管轄警察署によりけりです。

基本的な考え方として複数にまたがった配布ポイントが目に見える範囲内の場合は1通でまとめて取得出来る事が多いですが、複数ポイントで道路使用許可を申請する場合も事前に確認が必要です。



■申請可能期間について

都道府県によりますが、1通につき最大7日間使用可能としている警察署が多いです。

エリアにより1通の申請で15日間、中には30日間申請可能な都道府県もあります。

こちらは各管轄警察署のルールではなく、都道府県ごとにルールが決まっており、管轄の警察署が違っても同じ都道府県内であれば同じ申請期間が適用されます。また基本的には連続日程での使用を想定しており最大使用7日間であれば例として1日~7日での申請となります。1か月内で飛び石で任意の7日間を申請出来るものではないのでご注意下さい。つまり1か月のうち土日の計8日間で実施したい場合は4通申請が必要になるケースが多いです。

ただこちらも都道府県によりけりで中には飛び石で任意の日時を1通でまとめて申請する事が出来るエリアもございます。

■申請可能時間について

申請が可能な時間帯についてですが、明確にルールが制定されている場合とそうでない場合があります。

ルールが制定されていない警察署の場合は、弊社調査だと警察署へ問い合わせを行った際に「常識の範囲内」で実施するよう言われる事が多く基本的に朝6時から夜21時くらいまでであれば申請が可能なケースが殆どです。

ルールが制定されている場合は1日の最大使用時間が決まっていたり、早朝及び深夜帯は申請不可、混雑が予想される一部の時間帯において申請が不可等細かい規制がある事が多いのでご注意下さい。

■申請可能人数について

最大で何名まで申請出来るのかという部分ですが、管轄警察署やエリアにもよりますが、首都圏においては2名~3名である事が多いです。交通量の多い所だと1名までの場合もございます。一方で首都圏以外だと5~10名程度申請出来るケースがもあります。明確な規定がない場合もやはり「常識の範囲内」で実施するという前提があり、

配布したいポイントの交通量にもよりますが2~3名が基本線になるかと思います。

どうしても多人数で配布したい場合は配布したいポイントを複数に分けて1ポイントにつき2~3名で複数通申請する事で多人数での実施は可能です。ただし一部イレギュラーとして同じ管轄警察署内で同じ申請期間の場合において1社1申請までしか受け付け出来ない警察署もありますのでご注意下さい。

■申請手数料について

都道府県によりますが1通につき大体で2000円~2500円かかります。複数通申請する場合は、申請件数分の手数料がかかります。以前は現金決済のみでしたが、現時点では電子マネー決済が可能です。

まとめると道路使用許可申請には都道府県、エリア、各管轄警察署により細かいルールや規制があり、実際に申請をする際には事前に各管轄警察署への調査や確認をしておかないとスムーズに許可がおりない場合がございます。

弊社では基本的に配布スタッフの手配や道路使用許可申請、配布資材の配布現場への配送等ワンストップで対応しますが、道路使用許可申請のみのご依頼も承っております。

より詳しく知りたい方はお問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください。